ファッションの歴史
ローブ・デュ・ソワールの時代。
さて、1930年代のクーチュール界の特徴は一言でいえば、洗練さにあったと思います。
20年代の革新的でモダンな時代とちがって、ウエストは定位置に戻り、シルエットはスリム・ロングになりました。
勇ましかったガルソンヌたちはいつのまにか成熟した大人の女に成長していました。
すべてが保守的になった分だけ、エレガントな服が出てきます。
新しさよりヴァリエーションに重きをおき、それを支えるのは技術でした。
一枚の服がつくられるには、大勢の卓越した手があったわけです。
またこの完壁な技術と洗練さを売り物にしなければ、オートクーチュールの存在理由はなかったともいえます。