会社を愛する五段階


愛の五段階説というのを聞いたことがあるだろうか。


第一段階は「そばにいてくれるだけでいい」と言う愛です。


第二段階は「私だけのものでなければいや」という、所有・独占欲の愛です。


第三段階は「あなたのためなら私はいいの」という犠牲の愛、もしくは、「あなたのことならみんな許せる」という許容の愛です。


第四段階は「あなたの心は私の心」という相互信頼であり、心の痛みも喜びも分かち合える愛です。


第五段階は「気がつかなかったけれど、支え合って生をそいるのね」といったように、意識はしなくても、しかと存在する成熟の愛です。


このうち、第三段階までは一方通行、ワンサイドの愛という要素が強い。


が、第四、第五段階では相互の関係にまで高まってきて、ほんものの愛になります。


個人と個人とであれ、企業と個人であれ、お互いに求め続けねばならぬのは、第四段階以上です。


現在、自分はどの段階にあるのか、そして、何を求めようとしているのかを一度点検しておきたいものです。

世界選手権

昭和五十年の世界選手権の予選のときです。


ソウル競技場でイスラエルと対戦しましたね。


あのとき、攻めこむ釜本をイスラエルのFBチャイムが、鮮やかなオーバーヘッド・キックでかわしました。


敵ながらあっぱれで、あれをきっかけにわれわれはとうとう敗戦のうき目を見ました。


世界選手権出場ならずですよLこのあと、含蓄ある長沼さんのサッカー談義は続くのだが、それを紹介するのが本稿の趣旨ではない。


ある経営者が、私の会社には労働組合なんかできないから、労働組合法なんか勉強、する必要がないといっていたとしよう。


果たして、それでよいものだろうか。


万にひとつ、労働組合ができたときに、それから勉強するといっていたのでは予おくれだ。


深くとまでいかないまでも、常識程度には技をみがいておいてほしいものです。


労働組合は、合同労組にかけ込む気なら、従業員1人でもつくることはできるのだから。


御互いに、それぞれの立場で使うか使わないかわからない技を磨くことが必要です。

使うチャンスがない

苦労して身につけた技術なのに実際の試合ではめったに使うチャンスがありません。


私も長い選手生活でしたが、ほとんど使うことがありませんでした。


人によっては、ただの一度も使うことなく終わる場合もあるでしょう。


だからといって、この練習をやらないわけにはいきません。


サッカーの試合は予想できないことの連続で、いつ、なんどき、オーバーヘッド・キックを使わねばならない場面が生まれるかわからないわけです。


そんな技術は、ほとんどムダだから練習していませんでしたではすまされないのです。


そのために致命的な敗戦につながるかもしれないわけですから。


すぐれた選手、すぐれたチームほど、一生に一度使うか使わない技術を身につけているものです。


それは、決してムダと呼ぶわけにはいかないのです。

一生に一度の妙技がある


ムダをしないにこしたことはないが、磨きをかけるためのステップなら、許される範囲を心得たうえでやってみることだ。


サッカーの全日本チームの監督、長沼健さんと同席したとき、彼はしみじみと次のようなことを語ってくれた。


「蒲田さん、私は選手に一生に一度使うか使わない技こそ磨けと教えているんですよ。


たとえばオーバーヘッド・キックというむずかしい技術があります。


これは自分のうしろ、背中の方から頭上を越えて飛んでくるボールを、飛びあがりながら、ちょうど空手の足蹴りのようにして、ボールを蹴り返す方法です。


簡単なようですがその情景を想像してみてください。


こういった技術を身につけるには大変な練習が必要です。


一人が後ろ向きになっている選手の頭ごしにボールを投げる、それをシャモのように飛びあがって蹴り返すわけです。


問題は蹴った後です。


蹴った当人は、必然的に背中から地面にドサッと落ちる。


打ちどころが悪いと息がつまってしばらく立てないほどです。


こんな説明でわかりますでしょうか。


はじめのうち、こんな苦しい練習が毎日のように続けば逃げだしたいと思いますよ。

ムダを語るとき


「ムダをするとセンスが磨かれる」こういういい方をすると誤解を招くようだが事実そのとおりなのです。


たとえば骨董品に趣味を見つけた入が掘り出し物を深そうとします。


あるとき、「これはいい」と思って買って帰る。


ところが、これが鷹桝をつかまされて失敗の巻。


次に、今度こそと選んでみるのだが、またやられたことになります。


こんな失敗というか、ムダをやっているうちにだんだん目ききができるようになってきます。


若い女の子でもそうです。


初めての、そして自分一人での買物という場合、どちらかといえば、マネキンの着ているものに心魅かれる。


そして、私にもきっと似合うだろう、と買って帰った品物は案外フィットしないことが多い。


こんなムダを二、三回くり返しているうちに、安くても自分にぴったりフィットするものが見つけられるようになります。

ファッションの歴史 8

シャネルは年2回ハリウッドに行って、それぞれのスターの服をデザインすることです。


この報酬は年100万ドル。


1930年、モンテカルロでディミートリー大公が仲介の労をとって彼の意図と条件が、シャネルに提案されます。


あまり乗り気でなかったシャネルは、ようやく三一年、ミシア・セールを連れてハリウッドに渡ります。


二人の女はいつもそれぞれの生活、恋愛や結婚にゆきづまると、いつのまにか寄りそうのでした。


シャネルにとっては珍しく恋人はなく、ミシアは、夫のセールに裏切られて離婚したばかりでした。


巷に失業者があふれ、ハリウッドもスターたちの自殺が相ついだが、やはりきらびやかな夢の都でした。


グレタ・ガルポ、グロリア・スワンソン、マルレーネ・ディートリッヒたちが、公に、私的にシャネルを歓迎しました。

伝説

平清盛には次のような伝説があります。


清盛といえば、わずかの期間に天皇をも凌ぐ権勢を得た、歴史上の大立者だが、その清盛が福原に遷都を強行して問もない頃の話です


ある夜隅清盛は悪夢を見た。


館の庭先に数千の濁膜が集まり、互いにかみつき争っています。


清盛がその不思議な光景を眺めていると、しばらくして濁骸たちは争いをやめて一斉に清盛のほうを向いた。


清盛が燭腰の一つひとつを見ると、それらはみな一つ目であり、その一つひとつが清盛を睨んでいます。


さすがの清盛もぞっとしたが、負けずに睨み返した。


そして、占いにも興味があるのですが、電話の占いサービスが気になるんですよね。どんなものなのかしら。

ファッションの歴史 7

ハリウッドの光。


この傾向はアメリカ映画についても同じことがいえました。


サイレントからトーキーに移り、技術的には一段と飛躍しながら、当初はまだ安定せず、スターたちもトーキーに乗りきれない人びとが続出し、そこへ大恐慌がおきたのだから、二重の困難がハリウッドを襲った。


この状況を乗りきるには、ハリウッドも新手を打って、お客を引き寄せる必要がありました。


かつてポーランドで大道商人をしていたサミエル・ゴールドウインは、ハリウッドに渡って大プロデューサーになっていたが、彼は奇想天外な発想をします。


不況時代だからこそ、なおのこと映画は豪華でなければなりません。


もっと金をかけて、大衆に夢を与えよう。


その夢はスターたちの着る衣裳が大きな役割をもつにちがいありません。


この映画衣裳はパリの有名デザイナー、シャネルにまかせて、すべてのスターに、スクリーンだけではなく私生活でも着せてしまうことです。

ファッションの歴史 6

1931年から34年の間のシャネル工場の技術部長はロシアの詩人イリア・ズダネヴィッチでした。


詩人の彼は生活のために種々の職業についたが、ルヴェルディの紹介でシャネルの工場で働き、彼女とともにイギリスでツイードの研究をして、女物の布地を開発しました。


しかしそのシャネルとて、1930年代に力を入れたのはローブ・デュ・ソワールや、アップレこ・\ディ(アフタヌーンドレス)の服、柔らかものでした。


ことに、白のレースのローブ・デュ・ソワールは、シャネル店の定番でした。


「夜、出歩くようになったからこそ、形として身をもって生きた」それ用のモードをあたしはつくりました。


あたしはあの時代の昼間は毛虫のような楽な服、夜は蝶のようにかろやかですき通った服」ともシャネルは言っているが、すき通った材質の布地が好まれたのもこの時代であり、バックレスのローブ・デュ・ソワールが全盛をほこります。

ファッションの歴史 5

1930年代は経済的不況から、政治が左右の陣営で激しくゆれ動き、ヒットラーが台頭し、やがて第二次世界大戦へと突入してゆくのに、ファッションの面から見ると、服は長くなり、毛皮が戻ってきて、万事優雅に豪華になってゆくのです。


時代が激しく動くにつれ、逆にロマンティスムの匂いを人びとは服に求めようとしました。


それは素材についても同じことがいえ、サテン、レース、ジョーゼットといった布地が多く使用されます。


この時代にシャネルはイギリスの影響を受け、ツイードやツイードジャージーを開発しています。

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